「蘭ちゃんあんまいじめんなよ…」
「???」
「みやちゃんまじ純粋」
「あの…?」
「ああ…明日、涼乃ちゃんからいろいろ聞いて…俺もう疲れたわ…」
ゆっくりした足取りでソファーに座り込んだ勇くんを見てもやっぱり意味がわからない。
呆れた顔の虎太郎くんと、にやにやしてる天悠くん。
遊馬くんは満足げな顔。
それに離れた絆創膏はなんの意味が?
「蘭ちゃん、勉強続きするよ」
「うん…」
遊馬くんにそう言われてまた隣に座り、勉強を始めた。
次の日、この絆創膏を見るなり驚いた顔をした涼乃ちゃんと伽耶ちゃんに正体を教えてもらったわたしはしばらく遊馬くんの顔を直視できませんでした。


