「おかえりー、蘭ちゃん遊馬に何も……って!!」
「またこりゃ大胆な」
「……独占欲の塊かよ」
ソファーから勢いよく立ち上がった勇くんがわたしの首元に手を当てる。
なになに?
何そんなに焦ってるの…?
「遊馬!見えてんじゃんか!制服でも隠せねぇところに付けんじゃねーよっ!」
「見えるところに付けないと意味ない」
「蘭ちゃんが可哀想だろ!!涼太ー!!急いで絆創膏ー!!!」
勇くんの言葉に涼太さんが素早く動き、走って勇くんのもとへやってくる。
既に袋から出されていた絆創膏を受け取りわたしの首元に貼り、はあ…とため息をした。
何が何だかわからないわたしを見て眉を下げる勇くん。


