「な、何したの…?」
「何って、耳噛んだだけ」
唇をぺろっと舐めながら遊馬くんが言った言葉を頭の中で処理する。
ミミカンダダケ…?
だけ?だけって言った??
全然だけじゃない!!!
「今日…っ、我慢してるって言ってた…!」
「うん、言った」
「嘘つきっ」
「ごめん、蘭ちゃんの事になると我慢できない」
わたしの事になると。
そんなこと言われたら嬉しくなる。
だから怒れない、強く言い返せない。
「顔、赤いよ」
「遊馬くんのせい…」
「蘭ちゃんには刺激強すぎた?」
「…っ!」
「でもこんなんで腰抜けてたらもたないよ?」
意地悪に笑う遊馬くんに体が警報音を鳴らす。
この人は、キケンだと。
だけど体に力が入らないわたしに為す術なし。
軽々と遊馬くんに持ち上げられお姫様抱っこされて部屋の奥…ベッドの上におろされる。


