雪くんは、まだ足りない。


「話すなって言いたい」


「うん?」


「だけどまだ蘭ちゃんにちゃんと好きって言ってもらってないし付き合ってないから束縛するのも、この前みたいに泣かせたくないから我慢してる」




それだけ言うとまた歩き出す遊馬くん。


…聞かなきゃよかった。


きっと今、わたしも遊馬くんも穴があったら入りたいくらい恥ずかしい。


でもちゃんと自分の想いも、感じてる感情も、ほんとはどうしたいかも全部伝えてくれる遊馬くんはほんとにかっこいい。


わたしも…早く言わなくちゃ。


体育祭の時、言ったけど届かなかった言葉。


だけど、どうやって言ったらいいのやら。


早く言わないと夏休みになるよ…。