雪くんは、まだ足りない。


「遊馬くん!」


「おはよ、蘭ちゃん。七枷となに話してたの?」




さっきまで睨んでいた目は、いつもの優しい眼差しへと変わっていた。


なに、話してたか。


…いや…それは言えないです。
恥ずかしすぎて言えません。




「えーーっと…」


「なに?」


「そのーー…」


「彼氏でもねぇくせにしつこいと嫌われるぞ」


「黙れ」




ひい…!!
ここで喧嘩とかしないよね!?


2人の間にバチバチと火花が散っているのがわたしには見える。


遊馬くんと七枷先輩がそんな調子だから周りが騒ぎ始める。




「わ!遊馬くんと晴臣くんだ!」


「朝からこのツーショはやばいっ!」


「2人とも王子様すぎる!てか、あの女邪魔なんだけど!」