｢で？遊馬とは付き合ってんの？｣
｢へっ！？！？何を朝から…！！！｣
｢声でけー｣
わたしの声に顔を歪ませる七枷先輩に頭を下げながら｢ごめんなさい…｣と小声で謝る。
今のはわたし悪くないよね…？
七枷先輩が変なこと聞いてきたから大っきい声出しちゃっただけで…。
この前もそうだったけどそんなに遊馬くんと付き合ってることが大事なのかな。
｢そんなに気になります…？｣
｢気になる｣
｢敵同士だから気になりますよね…｣
｢いや、俺が気になってるのは｣
｢なに話してるの？｣
七枷先輩の言葉を遮って聞こえてきた声の主は、七枷先輩を睨んでいた。
