雪くんは、まだ足りない。


全部遊馬くんのせい。




「あー…ほんと」


「……」


「蘭ちゃんって俺のことどうしたいの?」


「…どうって」


「蘭ちゃんのせいでおかしくなりそう」




遊馬くんも…わたしと同じ?


さらに近づいてくる遊馬くんの整ったお顔。


体も熱くて…頭は何も考えられない。
でも、このままキスするのは…………だめ!




「あ、遊馬くんっ」


「……なに」




ちょっと不機嫌そうな遊馬くんの声が近くで囁く。




「もう…10分経ったよっ」




わたしが言うとまたはあ…とため息をついて両手を頭の横にあげて降参ポーズをとる。


呆れたような顔をして口を開いた。