雪くんは、まだ足りない。


そう言えばなんでここに居るの…?


顔を上げて見えるのは遊馬くんの後ろ姿だけ。
遊馬くんの髪の毛は銀色なのにいつも綺麗。


キラキラして肩につきそうなくらいの髪の毛はいつもサラサラしてて羨ましい。




「俺になんか言いたいことある?」


「……」


「ない?じゃあ俺言いたいことあるんだよね」




先輩5人は遊馬くんをジッと……だけど恐ろしいものを見るように怯えている。


この人はとても怖い人。


それは同性だけにじゃない…女性にだって容赦はしないんだって今気付かされた。




「俺、こんなことする卑怯な女より誰かのことを助けようと一生懸命で真っ直ぐで素直な女の子が好きなんだよね」


「っ!!」


「お前等のこと見た目もタイプじゃない……失せろ」