雪くんは、まだ足りない。


あれ…。


この人たちも先生に何か頼まれたのかな。
でもこんなにいるならわたし要らないんじゃ……




「さっさと入りなよっ」


「きゃ!?」




一緒にここまで来た先輩がわたしの背中を思いっきり押し、倒れ込むように狭い部屋に押し込まれた。


すごい埃っぽい……。


バタンと閉まる扉の音がした後、わたしの横を通って中にいた女子生徒とポニーテールの先輩が並ぶ。


…何?
顔を上げると全部で5人、全員緑色のリボンだった。


口元は笑っているのにわたしを見下ろすその目はとても怖い。




「ねえ、遊馬くんの彼女さん」


「え、ち…違いま…」


「わたし遊馬くんのこと好きなんだよね、だから別れなよ」