雪くんは、まだ足りない。


……え…
笑ってる…?




「んー、どうしようかなあ」


「遊馬くんのためならなんでもするよ?」




やっぱり。
わたしをからかってたんだ。



『ね、蘭ちゃん。俺のものになってよ』



…そう言ってたのに。




「蘭ーっ、待ってよー!」


「教室こっちでしょ」


「え…うん」




涼乃ちゃんと伽耶ちゃんに後ろから声をかけられ、2人に続いて歩き出す。


振り返りたい、そんな気持ちを抑えてい移動教室へと急いだ。










ふー…今日も1日終わったーっ。


駅のホームで帰りの電車をスマホを見ながら待っていた。


こんな時見るのはSNS。
TLをパパっとスクロールしながら目を通す。