雪くんは、まだ足りない。


うう……。


これはもう行くしかないのか…。


わたしは少しだけ遊馬くんに近づいてしゃがむ。


恥ずかしすぎて顔見れないよ…。




「そこでいいから後ろ向いて座って」




そう言われたから遊馬くんに背中を向けて床に座る。


「よいしょ」という遊馬くんの声と同時に腰に手を回されて後ろに体ごと引っ張られた。


背中全体が遊馬くんの体に密着し、お腹の前で遊馬くんの両腕が回され、肩には顎を乗せられた。




「ちょ、と!これは…!!」


「じっとして」




遊馬くんの腕の力が少しだけ強くなる。


耳の傍で呼吸する音が聞こえ、銀色の髪の毛はわたしの頬を掠める。


じ、じっとっていつまで…!?
長い時間このままは心臓が持たない!