「えぇ、あかんよぉ
門限とかあらへんやろ?まだおってやぁ
僕もそっち行きたい、んやけど
…っくそ!離せや!筋肉ゴリラ!」
「うるせぇ!黙ってろ!!」
あたしを凝視する筋肉ゴリラと、
その筋肉ゴリラの腕を振りほどこうとバタバタするなずなを尻目に帰る荷物を探す
どこ、あたしの財布
真っ黒の財布だからなかなか見つからない
色々なものをひっくり返したり、机の下とかも見たけど見つからない
柊に聞くしかないか…
「なぁ、柊」
「探し物はこれか?」
「これってどれ…は、?」
静がヒラヒラとさせるのは毎日見てるあたしの財布
なんでお前が持ってんだよ
「返せよ」
「話は終わってない」
取り返そうとすればひょいと避けられる
「話って、俺には関係ねぇだろ
…ぶっ倒れて助けて貰ったことは感謝する
でも、ここにいる理由はねぇ」
何度取り返そうとしても避けられる
財布の中を見られたらあたしは終わる
流石に人の財布の中は見てない、よな
不安顔のあたしとは裏腹に表情筋の終わった男
「俺はまだちゃんとお礼できてないよ
だからまだ居て欲しい
だめか?」
コテなんて効果音がつきそうな感じで首を傾げる
なんだこいつ
「ダメに決まってんだろ
それにんなことしても、可愛くねぇよ
無意識なら直した方がいいぜ
女が嫌いならな」
「うわ、薫ちゃん口が達者の割にちょっと口角ひきつってる
やっぱ可愛いって思ってるんでしょ?」
「ねぇよ!!!!」
噛み付くように柊に言えばげらげらと笑いころげてる
…ほんとに調子狂う
門限とかあらへんやろ?まだおってやぁ
僕もそっち行きたい、んやけど
…っくそ!離せや!筋肉ゴリラ!」
「うるせぇ!黙ってろ!!」
あたしを凝視する筋肉ゴリラと、
その筋肉ゴリラの腕を振りほどこうとバタバタするなずなを尻目に帰る荷物を探す
どこ、あたしの財布
真っ黒の財布だからなかなか見つからない
色々なものをひっくり返したり、机の下とかも見たけど見つからない
柊に聞くしかないか…
「なぁ、柊」
「探し物はこれか?」
「これってどれ…は、?」
静がヒラヒラとさせるのは毎日見てるあたしの財布
なんでお前が持ってんだよ
「返せよ」
「話は終わってない」
取り返そうとすればひょいと避けられる
「話って、俺には関係ねぇだろ
…ぶっ倒れて助けて貰ったことは感謝する
でも、ここにいる理由はねぇ」
何度取り返そうとしても避けられる
財布の中を見られたらあたしは終わる
流石に人の財布の中は見てない、よな
不安顔のあたしとは裏腹に表情筋の終わった男
「俺はまだちゃんとお礼できてないよ
だからまだ居て欲しい
だめか?」
コテなんて効果音がつきそうな感じで首を傾げる
なんだこいつ
「ダメに決まってんだろ
それにんなことしても、可愛くねぇよ
無意識なら直した方がいいぜ
女が嫌いならな」
「うわ、薫ちゃん口が達者の割にちょっと口角ひきつってる
やっぱ可愛いって思ってるんでしょ?」
「ねぇよ!!!!」
噛み付くように柊に言えばげらげらと笑いころげてる
…ほんとに調子狂う
