噂の最強少年は女の子

「座ったね?

はい、みんな揃った事だし、自己紹介だね
この子が静さんが連れてこいって言った御影 薫ちゃん」




「うす」




一応頭を下げておく
さっきみたいに喧嘩売りたくねぇし

隣に座る柊
目の前に座るのは入口2人組
そして、総長席の…上裸だった男




「連絡した通り超がつくほど肝が据わってて、
喧嘩も多分強いと思うよ」





「多分ってしてねぇのかよ!」




「この子がめっちゃ拒否ってたって書いてたやんか

周りで喧嘩してても爆睡かませるし、僕らの顔みても静の裸見た時より落ち着いてたしなぁ」





「ブフッ」





「うわ、汚いで」





「すんません、」




大人しく聞いてたら、飲んでたオレンジジュース吹いてしまった
何この言われよう


やっぱり帰りたい




「静の上裸見て動揺するって、お前変態か?」





「へっ、変態じゃねぇよ!ただびっくりして、」






「そりゃ、静どえらいイケメンやから
男がみても照れる顔っちゅーこっちゃ」






「…そ、そう!そういうこと!!
だから別に男の裸を見て興奮した訳じゃねぇよ!」






はぁはぁと肩で息をするほど勢いと大声
この関西弁いい助け舟出した、
じゃないと、変態だって思われ






「変態じゃねぇか」





「だぁぁぁからっ!!!」





「図星だから焦ってんだろっ!!」





がははなんて笑うからほんとに腹立つ
つか、どっからどう見ても




「てめぇの方が変態そうななりしてんじゃねえか!!」





「っ!?ふざけんじゃねぇよっ!!」






ガタタという音と共に胸ぐらをつかまれる
あたしだって大人しくしてるほど大人じゃない
こんな奴に殴られるほど弱くない
やられるまえにやってやる






「やめろ」





ずっと黙ってた男の声によって動きが止まる
目の前の男は苦虫を潰したような顔
あたしを殴れなくて不満って顔





「ちっ、命拾いしたなてめぇ」





「こっちのセリフだよ」





あたしの胸倉を離すと同時に
手に握ってたフォークを落とせば顔色が少しだけ変わる
それに続いて、自分の首元に手で刺すふりをすれば柊に止められた