奇妙な出会いがあってから数日、六月に入り温暖化が著しい昨今にしては珍しく例年通り雨が続いていた。 それでも今日は珍しく晴れの予報が出ていたものだから、優月は登校してから折り畳み傘を忘れた事に気がついたがその予報を頼りきって『晴れの予報だったし』なんてホッと胸を撫で下ろしたところ──。 「わぁ……」 優月の口からついそんな声が零れる。 時間はまだ昼休みだったが、クラスの教室の窓からは随分な土砂降りが降り始めてきたのが見えた。