今は手術室前。
緊迫感が漂っている…。
正直、あの後の事は全く覚えていない…。
ただ…混乱てて…
「ウィーン。」
「手術は終了しました…。ですが…」
「ですがっ!?
ですがなんなんだよ!?」
隼人さんが…
隼人さんが混乱している…
「脳問題がありまして…
強い衝撃を受けたせいで手術の難易度が高過ぎます…
日本では無理です
アメリカの脳の病院に行った方がよろしいかと…」
「…アメリカ?
そんなに酷いんですか…?
行きます。
すぐにでも行きます」
「では私があちらの病院に連絡を入れるので少々おまち下さい。」
「アメリカ…。」
有希…お前…そんなに酷いのか?
有希…ッ
ゆきぃー…。
涙がこぼれる。
まるで滝のように流れる涙は止まらない。
何も考えられない。
「隼人さん…
俺も行きます。」
「それは駄目だ瑠衣
お前には仕事がある
お前が投げ出したら大勢の人に迷惑が掛かるんだ。
責任があるんだ」
「でもゆうま…
俺…有希がいねぇと…無理だ…」
また涙が流れる
有希がいない絶望
自分の無力さに。
「瑠衣…
そうだ。ゆうまさんの言うとおりだ
お前は残れ。」
「でもっ…「でもじゃねえよ…
いつ日本に帰ってくるから分からねぇし…
とにかくお前は残るんだ。」
