妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?

「ど、どちら様ですか?」
「こちらエフェリアと……それからおまけのオルディア」
「おまけ?」
「……僕をおまけにしないでよ」
「いや、冗談冗談」

 部屋の外からは、気軽なやり取りが聞こえてきた。
 名乗ったお陰で、誰かがわかった。どうやらエフェリア様とオルディア様の二人が訪ねて来たようである。とりあえず、戸は開けるべきだろう。

「わあっ!」
「え?」
「こんにちは! クラリア、元気?」
「げ、元気ですけれど……」

 戸を開けると、ヴァル―ド公爵家の次女エフェリア様が大きな声で挨拶をしてきた。
 それに私は驚く。最初に挨拶した時は、こんな感じではなかったと思うのだが。

「クラリア、ごめんね。エフェリアが迷惑をかけて……」
「迷惑なんてかけてないよ」
「いや、でも、うざくないかな?」
「う、うざくはありませんから、大丈夫です」