妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?

 かつては他の兄弟達と過ごしていたからだろうか、イフェネアお姉様は現状に寂しさを覚えているようである。
 そういうことなら、私が少しくらい一緒に過ごしても問題ないのだろうか。私もこの広い自室というものには、結構寂しさを感じていることだし、丁度良いのかもしれない。

「見られて嫌なことなんかは、ありませんか?」
「私は自分の生き方というものに自信を持っているわ。見られて恥じるようなものはないと、思っているの」
「……かっこいいですね」

 イフェネアお姉様の言葉に、私は思わず感嘆の言葉を口にした。
 見られて恥じるようなものはない。そう言い切ることができるというのは、なんともかっこいいことである。
 私もそうなりたいと、強く思った。やはりイフェネアお姉様から学ぶということは、私にとって重要なことになりそうだ。