妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?

「ええ、だけれど、人はいつか自立していくもの。ヴェルードは個人の部屋を持ち、エフェリアとオルディアは二人の部屋に移った。それは寂しいことではあるけれど、私にとっては誇りともいえることよ。三人が成長して、私の元から巣立っていったということだもの」

 イフェネア様が何を言っているのかは、正直よくわからない。
 何の話をしているのだろうか。私は疑問符を浮かべていた。
 ただ、何かを伝えようとしていることは理解できたため、私は静かに話を聞くことにする。

「だけれど、自立するということは学びを得たからこそ、できることだと私は思っているの。右も左もわからないあなたにまでそれを強要するなんて、私には理解できないことよ」
「えっと、どういうことでしょうか?」
「クラリア、あなたは私の部屋に来なさい。私があなたに貴族のいろはを教えてあげるわ」
「貴族のいろは……って、イフェネア様の部屋で、私が?」