「二人の仲の良さというものは、僕もよく聞いているからね。ついからかってしまう。どうか許してくれ」
「兄上だって、義姉上との仲は良好でしょうに」
「おっと、そろそろ行かないと。クラリア嬢、僕はそろそろ失礼するよ」
「あ、はい」
「……逃げたな」
ロヴェリオ殿下の言葉を受けて、リチャード殿下は早足で駆け出した。
逃げる意図もあるのかもしれないが、忙しいのも確かだろう。今回の場合は、廊下で突発的に出会った訳だし猶更だ。
「八年、ですか……」
「クラリア? どうかしたのか?」
「いえ、婚約してからそんなに経ったんだなと改めて思いまして。考えてみれば、私はあの頃のイフェネアお姉様と同じ年です。でも、今の自分があの頃のお姉様のようになれているかというと自信がありません」
「兄上だって、義姉上との仲は良好でしょうに」
「おっと、そろそろ行かないと。クラリア嬢、僕はそろそろ失礼するよ」
「あ、はい」
「……逃げたな」
ロヴェリオ殿下の言葉を受けて、リチャード殿下は早足で駆け出した。
逃げる意図もあるのかもしれないが、忙しいのも確かだろう。今回の場合は、廊下で突発的に出会った訳だし猶更だ。
「八年、ですか……」
「クラリア? どうかしたのか?」
「いえ、婚約してからそんなに経ったんだなと改めて思いまして。考えてみれば、私はあの頃のイフェネアお姉様と同じ年です。でも、今の自分があの頃のお姉様のようになれているかというと自信がありません」



