妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?

「まあ、今回の件については、俺も色々と思う所があります。エフェリア様やオルディア様には、可愛がってもらっていますから」
「そうだろうな。お前達は昔から仲が良かった。最近は猶更だ」

 マネリア嬢に対する罰が決まった後、アドルグはロヴェリオと改めて話をしていた。
 そこで彼は、父親が言っていたことを思い出す。末の妹であるクラリアの婚約に関する心当たりというものが何であるか、アドルグは理解していた。

「この際だ。ロヴェリオ、お前はクラリアのことをどう思っているのだ?」
「え?」
「隠せていると思っているのか? お前のクラリアに対する想いはわかっている」
「……まあ、隠せている自信はありませんでしたが」
「……やはり、そうか」

 アドルグの言葉に対して、ロヴェリオは特に動揺していなかった。
 彼も鈍感という訳ではない。ばれている予測もしていたのだと、アドルグは理解する。