妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?

「アドルグ様の言っていることは、わからないという訳でもありません。だけど、王家や公爵家が横暴に思われるのも問題です。それに過度な罰を与えると不都合もある。何事もバランスが大切ですよ」
「それならば、四十年といった所か」
「それでも長過ぎます。今回の場合は、二十年というのが妥当です」
「三十年だ。これ以上は譲れない」
「それなら、二十五年です」

 ロヴェリオの言葉に、アドルグは笑みを浮かべていた。
 それは相手も、自分と同じように敢えて短い年数を主張していたということが理解できたからである。
 一人の王族として、着々と成長しているロヴェリオに、アドルグは歓喜を覚えていた。そして彼としても、ある程度は満足できる結論に、とりあえずは納得するのだった。