妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?

「それはもちろんわかっています。しかし、過激な処罰というものは反感を買うことになるものです。それはアドルグ様だって、わかっているはずです」
「そんなものは、好きに言わせておけば良い。そもそもの話、お前達アルフェリド王家というものは甘過ぎるのだ。時には厳格さというものを見せておかなければならない」

 アドルグは現状、アルフェリド王家もヴェルード公爵家も舐められているきらいがあると考えていた。
 クラリアが二人の令嬢やディトナスに侮辱されたのも、そもそもの原因はそこにあったといえる。威厳というものが、公爵家にも王家にも足りない。それがアドルグの考えだ。
 良い機会であるため、アドルグはそれも改めておきたいと考えていた。王家や公爵家に牙を向けばどうなるか、それを示しておきたかったのだ。