妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?

「え? 僕の友人、ですか?」
「ええ、その、男性なんですか? 女性なんですか?」
「おやおや、それはまた随分と唐突な疑問ですね」

 家族での会議が終わった後、私はウェリダンお兄様の部屋を訪ねていた。
 お父様の言葉の意図が結局わからなかったため、そのことに対して色々と調べることにしたのだ。
 今の所、私が予想できているのはウェリダンお兄様くらいである。ただ、それも友達の性別すらわかっていない状態であるため、定かではない。故に聞いてみることにしたのだ。

 とはいえ、それだけが目的という訳でもないのが、実の所である。
 ウェリダンお兄様のお友達については、ずっと気になっていたことなのだ。表情の件で関係がこじれてしまったそうだが、今ならそれをやり直すこともできるかもしれない。そう思ったのだ。

「……なるほど、父上が余計なことを言ったからですか?」
「え? あ、その……」
「そうですよね。あれはクラリアにはわかりませんよね。まったく、父上は少々空気が読めないというか、一言多いですね」