妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?

「……もしかしてオルディアお兄様は、エフェリアお姉様のことで少しやけになっていた部分もあるのですか?」
「え?」

 私は少し考えてから、オルディアお兄様に対して言葉をかけた。
 改めて状況を整理していくと、それも関係しているような気がしてきたのだ。

「……そうかもしれないね」

 オルディアお兄様は、ゆっくりと頷いた。
 その表情には、少し迷いがある。オルディアお兄様も、自分の気持ちをはっきりと理解している訳ではないらしい。
 ただ、私はなんとなくオルディアお兄様が、少し自暴自棄になっていたような気がする。なんというか、自分をあまりにも省みていなかったし。

「オルディアお兄様、寂しいのはわかります。でも、それで自分を傷つけても良いなんて思うのはやめてくださいね?」
「そんな風に思っていた訳では……ないと言いたいけれど、結果的にこうなっている訳だから、それは説得力がないかな」
「ええ、そうですね。もっとご自愛ください」