妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?

 お兄様方との話が終わって、私は中庭に来ていた。
 そこに私は、呼び出されたのだ。呼び出したオルディアお兄様は、私の姿を見て、少しばつが悪そうな笑みを浮かべている。

「急に呼び出して、ごめんね」
「いえ、別に大丈夫です。でも、どうしたんですか?」
「クラリアと少し話がしたかったんだ。二人きりでね」

 私は、周囲を見渡してみた。屋敷の廊下を使用人さん達が歩いているが、お兄様方の姿などは見えない。
 私はイフェネアお姉様と、オルディアお兄様はエフェリアお姉様と部屋をともにしている。故に二人きりになるために、この中庭に呼び出されたということであるようだ。

「今回の件で、クラリアには辛い役目を担わせてしまったからね」
「辛い役目?」
「あの時、僕のことをエフェリアと呼んでくれただろう? 酷なことをさせてしまった。その責任を感じているんじゃないかと思って」
「それは……」