妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?

 ロヴェリオ殿下は、ゆっくりとため息をついた。
 今回の舞踏会は、一応彼が主催者である。そんな中でこの事件が起きたということは、きっとかなり胃が痛くなることなのだろう。

 とはいえ、これを防ぐのは中々に難しいようにも思える。
 そもそもオルディアお兄様が自ら向かっていた訳だし、刃物などならまだしも彼女が持っていた薬物を見つけ出して防止するというのは、容易ではない気がしてしまう。
 ただ、ロヴェリオ殿下は改善しなければならない立場である。これからはリチャード殿下なども合わせて、色々と対策を講じていくのだろう。

「問題は、お兄様方だよね……今回の件でも、怒るだろうし」
「……まあ、今回のことは怒るようなことではあると思いますけど」

 エフェリアお姉様の言葉に対して、私は思わず返答をしていた。
 お兄様達程に過激になれる訳ではないが、それでも今回の件は問題だといえるだろう。マネリア嬢には、きちんとした罰を受けてもらわなければならない。