妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?

「……ロヴェリオ、ちょっと僕は席を外させてもらうよ」
「うん? 何かあったんですか?」
「もうすぐダンスも終わるだろう? 一旦裏方に下がらせてもらうよ。エフェリアのサポートをしたいんだ」
「まあ、そういうことなら、ご自由にどうぞ」

 ロヴェリオ殿下に声をかけてから、オルディアお兄様はその場を離れて行った。
 恐らく、エフェリアお姉様にあの令嬢のことを伝えに行くのだろう。彼女が何者かはわからないが、私達の味方ではなさそうだ。

「ロヴェリオ殿下、あそこにいる人ですが……」
「うん? あれは……」

 私は念のため、ロヴェリオ殿下にも彼女のことを伝えておくことにした。
 ディトナス様のように、急に非難してくることもあるかもしれない。そういった時に場を納めてもらえるように、ロヴェリオ殿下にはお願いしておいた方が良いだろう。