妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?

 社交界に詳しくない私でも、王族の方々が何をしているかくらいは知っている。
 よく考えてみれば、この王城にいない人もいるため、きちんと挨拶できる場などは設けにくいのかもしれない。やはり年の初めとか終わりとかくらいではないと、一同が集まれないのではないだろうか。

「とはいえ、もしかしたら今日辺り誰か会いに来るかもしれないな」
「え? そうなんですか?」
「暇だったら来るとは思う。皆、クラリアとは会いたがっているからな。まあ、俺が色々と言っているし……」
「そ、そうですか……」

 ロヴェリオ殿下の言葉に、私は少し緊張することになった。
 口振りからして、私に対して敵意などはないようだが、それでも身構えてしまう。一体ロヴェリオ殿下の兄弟は、どんな人達なのだろうか。