妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?

 私の言葉に対して、ロヴェリオ殿下は笑顔を浮かべていた。
 彼も彼で、誰かにこういったことを習ってきたということなのだろうか。
 そういえば、彼にもお兄様やお姉様がいると聞いている。もしかしたらそういった人達から、習ったのかもしれない。

「……そういえば、この王城にはロヴェリオ殿下のお兄様方がいらっしゃるのですよね?」
「うん? ああ、それはそうだな」
「私はまだ挨拶もしていない訳ですが……」
「まあ、その辺りは仕方ないさ。兄上達も忙しい身だからな。俺なんかは結構、自由にやらせてもらっているが……」

 ロヴェリオ殿下以外の王族の方々とは、まだ挨拶を交わしていない。
 そういった機会は、特に設けられなかったのだ。もしかして、ロヴェリオ殿下以外は私のことを受け入れてくれていないのだろうか。
 いやそれよりも、言っている通り、忙しい身であるということが関係しているのかもしれない。