妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?

「オルディアお兄様は、寂しかったりしないんですか?」
「え?」

 私とオルディアお兄様は、中庭に出て来ていた。
 エフェリアお姉様とレフティス様を二人きりにするために、私達は客室から離れることにしたのである。
 そこで私は、お兄様に聞いてみることにした。イフェネアお姉様も懸念していたが、今回の件に何か思う所などがないのかを。

「エフェリアお姉様のことです。もちろん、実際に離れ離れになるのは先ではありますが、今回の婚約によって、それが現実味を帯びてきた訳ですし……」
「なるほど……まあ、寂しくないと言えば嘘はなるかな?」

 私の質問に対して、オルディアお兄様は苦笑いを浮かべていた。
 当然のことながら、やはり寂しいとは思っているようだ。それはわかっていたことである。私だって、寂しさを覚えているのだから。
 問題は、オルディアお兄様にとってエフェリアお姉様は特別だということだ。双子である二人の間には、普通以上の絆があるはずなのである。