妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?

「レフティス様の考えは、よくわかりました。あなたにそう思っていただけて、とても嬉しく思います。試すようなことをして、本当に申し訳ありませんでした」

 エフェリアお姉様は、レフティス様に対して頭を下げていた。
 オルディアお兄様も合わせて頭を下げていたため、私もそれに倣うことにした。これはヴェルード公爵家として、謝罪しなければならないことであるだろう。

「別にそのことを問題にしようとは思っていませんよ。むしろ、お二方を見抜けなかったなら、婚約する権利なんてものはないでしょうからね……ですから、このことは水に流すとしましょう。とはいえ、それで婚約の話を進めていただけるというなら、嬉しいですが」
「両親は今回の婚約を良いものだと考えています。私個人としても、レフティス様は良い人であるとは思っていますから、婚約したいと今は思っています」
「今は思っている……それは、今後変わるかもしれないということですか?」