妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?

 レフティス様は、相変わらず大袈裟な動作を交えながら言葉を発していた。
 エフェリアお姉様は、それに目を丸めている。レフティス様の言葉が、あまりにも大胆なものだったからだろう。

「あなたは、ラベーシン伯爵家にいて欲しい人材であるということです。次期当主として、そのように判断しました。ヴェルード公爵家との繋がりも、もちろん魅力的なものですが、どちらかというと重要なのは、人柄の方でしょうかね……」
「人柄……私は、そんなに評価していただける程に優れた人間なのでしょうか?」
「ラベーシン伯爵家は、少々堅い家であると知られています。ですが、今の世の中そのままで良いとは思えません。エフェリア嬢によって、新しい風を吹かせたいのです。これからのためにも、それが必要だと思っています」