妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?

 私が試しに言葉を発してみると、レフティス様は笑顔を向けてきた。
 それは言葉の通り、私の共感に喜んでいるということだろう。
 ただ、その大袈裟ともいえる笑顔が本当の笑顔なのかはわからない。単純に、私に話を合わせてくれているだけの可能性もある。

「とはいえ、確証はありませんでしたからね。故に二人の決定的な違いというものを探ることにしました。少々、失礼ではありましたが……」

 レフティス様は、自分の喉にあてた。
 それに私は、首を傾げる。一体彼は、何をしているのだろうか。先程までは共感していたのに、一気にわからなくなる。

「喉仏、ですか……」
「ええ、オルディア公爵令息は、男性ですからね。それでも、目立たない方ではありますが」
「……オルディア、ちょっといい?」
「うん? ああ……」
「わあ、本当だ。私とはちょっと違うね」