妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?

「とりあえず、戻ってもらわないと困ります」
「うん……」

 私の言葉に対して、エフェリアお姉様は力なく頷いた。
 なんというか、様子が少し変なような気がする。もしかして、レフティス様との婚約に対して不安なことなどがあるのだろうか。

「エフェリアお姉様、どうかされたんですか? 様子が変ですよ」
「え? あ、えっと……」

 私の質問に対して、エフェリアお姉様は言葉を詰まらせた。
 それは意外な反応である。いつも明るいエフェリアお姉様にしては珍しい。
 そういった態度から、私は一つの予想を立てることになった。もしかしてエフェリアお姉様の方が、今回の婚約に対して不安を感じているのではないかと。

「不安、なんですか?」
「……まあ、そうなのかもしれない」