妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?

 それは別に、悪戯をしているとかそういうことではない。私はある任務のために、こそこそとすることになっているのだ。
 その原因となった一人を見つけて、私はため息をついた。その人物であるエフェリアお姉様は、私を見つけて罰が悪そうな表情をしていた。

「エフェリアお姉様、何をやっているんですか?」
「あ、あはは……」

 私の小声の言葉に、エフェリアお姉様は苦笑いを浮かべていた。
 流石に自分がやっていることが、とんでもないことだということは理解しているようだ。

 とりあえず無事に見つけられて、一安心である。お兄様方では目立つからという理由で、私にこれが頼まれたのだが、成し遂げられて良かったと思う。
 いや、まだ正確には成し遂げているとは言えないかもしれない。私の任務は、エフェリアお姉様を連れて帰ることなのだから。