妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?

「父上だって、姪っ子の危機には駆けつけたいくらいだろうからな。その代わりに俺がいるということは、許してくれるだろう」
「危機って程では、ないと思うんですけど……」
「いや、そんなことはないさ。少なくとも、俺はクラリアを助けたいと思っている」

 ロヴェリオ殿下は、私との距離を少し詰めてきた。
 彼の存在は、正直とてもありがたい。ロヴェリオ殿下が傍にいてくれると、お母さんやお兄様方とは違う安心感があるのだ。
 問題がないなら、傍にいてもらってもいいのかもしれない。私はそんなことを考えながら、怒っているお兄様方の方に視線を向ける。

「……実際の所、難しい問題ではあるといえる。相手はドルイトン侯爵家だからな」

 するとアドルグお兄様が、冷静な意見を口にしていた。