妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?

 オルディアお兄様も、今回に関してはかなり怒っているようだった。
 以前と違って、実際に見ているということが関係しているのだろうか。
 一方で、エフェリアお姉様はそこまででもないらしい。元々大らかな人なので、そこまで過激にはなれないといった所だろうか。

「……そういえば、ロヴェリオ殿下はそろそろ王城に帰らなくても良いんですか?」
「うん? ああ、俺は大丈夫だ」

 そこで私は、隣で険しい顔をしているロヴェリオ殿下に話しかけた。
 彼は、ドルイトン侯爵家の屋敷からヴェルード公爵家の屋敷に帰る私達に同行してきた。その時はなんとも思っていなかったが、よく考えてみれば彼の家はここではない。
 結構長い間、王城を留守にしているだろうし、流石にそろそろ帰った方が良いのではないだろうか。