妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?

 つまり、この場にいなかった人達にとっては、そんな事情は理解できるものではない。
 故に、今の言葉が全て私に向けたものだと判断するだろう。
 だから、この場に現れたエフェリアお姉様とオルディアお兄様はひどく怒っているのだ。上のお兄様方程ではないにしても、二人も私を傷つける人のことは許さないだろう。

「ディトナス侯爵令息、あなたの今の言葉はどういう意味なのでしょうか?」
「そ、それは……」

 オルディアお兄様は、ディトナス様の方にゆっくりと近づいていく。
 その隙に、エフェリアお姉様が私の傍まで素早く来てくれた。そのまま私は、お姉様に抱きしめられる。

「クラリア、大丈夫?」
「あ、はい。私は大丈夫です。こちらのダルークさんに、助けてもらいましたから」
「そうなの? あ、えっと、ありがとうございます。妹を守ってくれて」
「いえ、私は当然のことをしたまでですから」