妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?

「ディトナス様は、クラリア様を罵倒して、飲み物を投げかけました」
「……なるほど、それをあなたは庇ったということか?」
「……一応、そういうことにはなりますが」
「そうか。それなら悪かったな。あなたはどうやら、誠実な人であるようだ」

 ロヴェリオ殿下は、ダルークさんに対する態度を緩めていた。
 それは彼が私のことを助けてくれた人だと、理解したからだろう。
 私も、ダルークさんには感謝しなければならない。彼がいなければ、今頃私はびしょぬれだったことだろう。

「……ディトナス侯爵令息、言っておくがこれは問題だぞ?」
「……問題だと?」
「自分が何をしたか、わかっていないのか? 公爵家の令嬢のことを馬鹿にして、それ所か危害を加えようとしたなんて、大問題だ」