妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?

 私はエフェリアお姉様、オルディアお兄様、そしてロヴェリオ殿下とともにドルイトン侯爵家の屋敷の庭にいた。
 辺りには、他の貴族達の令息令嬢達がいる。その人達も、ディトナス様に招かれた人ということなのだろう。
 その件のディトナス様は、庭の中心で笑顔を浮かべている。主催ということもあって、色々な人と挨拶をしているようだ。

「さて、僕達も行こうか」
「あ、はい」

 オルディアお兄様の言葉で、私達はディトナス様の方へと歩き始めた。
 すると彼は、私達の方へと視線を向けた。その表情は、少し強張っているような気がする。それは私の気のせいだろうか。

「……ヴェルード公爵家の方々ですか?」
「ええ、そうですよ。私はエフェリアと申します」
「僕はオルディア」
「えっと、クラリアです」
「あ、こっちはロヴェリオ殿下です。私達とはいとこの関係で、今日はせっかくなので一緒に来てもらいました」