妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?

「まあとにかく、ドルイトン侯爵家との婚約は熟考するべきことだ。そこでクラリアには、一つ頼みたいことがある」
「え? あ、はい。なんですか?」

 そこでお父様が、私に声をかけてきた。
 まだお父様とはそこまで話したことがないため、少し声が上ずってしまう。ただ敵意はなさそうではあるし、私は肩に力を入れるのをやめた。

「ドルイトン侯爵家にて、嫡子であるディトナスが主催するお茶会というものに参加してもらいたい」
「お茶会、ですか?」
「まあ要するに、様子見というものだ。そうだな……エフェリアとオルディア辺りに、付いて行ってもらうとしよう」
「えっと……」

 お父様の言葉に、私はエフェリアお姉様とオルディアお兄様を見渡した。
 すると二人は、ゆっくりと頷いてくれる。どうやら二人は、私に判断を委ねてくれているようだ。
 そういうことなら、私も覚悟を決めるべきなのかもしれない。ヴェルード公爵家の一員としてどうすれば良いのか考えて、私もゆっくりと頷くのであった。