妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?

 クラリアと親しい関係にあるためか、イフェネアとウェリダンの歯切れは悪かった。
 今回の件は非難されるべき事柄であるということは、二人も充分わかっている。しかしそれを強く否定すると、クラリアが生まれたことを否定することになるため、言葉を詰まらせているのだ。
 そのことについては、アドルグも考えていることではあった。ただ彼の中では、それは一つの結論で落ち着いている。

「要するに、お父様とお母様は最低だってことだよね?」
「オルディア、それは言い過ぎじゃない?」
「言い過ぎなんてことはないさ。僕達は貴族だからね。こういう所はきちんとしておかなければならないだろうさ。というか、貴族じゃなくてもまずいことかもしれないね」
「うーん。まあ、私もお父様とお母様は駄目駄目だとは思うけど」

 双子の姉弟は、概ねアドルグが抱いているのと同じような感想を抱いていた。
 今回の件については、アドルグは父と母に全ての責任があり、そのことについては責められるべきだと思っている。