妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?

「さて、ペレティア嬢、サナーシャ嬢、あなた方の処遇については家からの追放――つまりは貴族からの除名ということになっている」
「なっ……!」
「ど、どうして私達がそんなことに……」

 アドルグの言葉に、二人の令嬢はその表情を歪めていた。
 そんな二人の言葉に、アドルグは隣にいるロヴェリオがその表情を歪めていることに気付いた。目の前の二人が、何故自分達がこんなことになったのか理解していないことに、彼は腹を立てているようだ。

「……あなた達はクラリアに自分達が何をしているのかわかっていないんですか?」
「クラリア? あんな妾の子のことで、ヴェルード公爵家はこんな対処をするというのですか?」
「妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか? あなた達は一体どこまで……いやそもそもの話――」
「ロヴェリオ殿下、そこまでです」