期限付きの恋

あれから、なんか私を見つけると必要以上に名前を呼んだり手を振ったりしてくる。
とにかくウザイ…1人がいいのに…
目立ちたくないし、人と群がりたくない。自分の好きなように行動したいのに_____
駿に見つかったら思うように出来ない。
お昼休み
いつものように1人で軽音部の空き教室でご飯を食べる。ここは落ち着く。学校の最上階っていうこともあって太陽に光が教室に差し込んで、ピアノの鍵盤蓋に当たってキラキラ輝いてる。
窓を開けて換気するのもいい。空気が入れ替わって、自分の心も入れ替わるみたい。
ご飯を食べ終わったらアラームをかけて少しその場で目をつぶる。
これがいつもの私の日課。
______でもこの日は違った。
私はアラームが鳴るより先にピアノの音で目が覚めた。
顔を上げ、ピアノを見ると、
また、まただ。またあの駿が現れた。
せっかくの優雅なお昼時間が一瞬にして最悪なものに変わった…
私はこっそりと教室を出ようとしたが
「も〜!待ってよ桃子ちゃん!せっかく俺が好きな曲弾いてたのに最後まで聞かないなんてどういうつもり!?」
「聞いてたつもりないけど。私のお昼時間奪って…
てか、どうしてここがわかったの?」
「俺、いっつもダチと最上階の階段の吹き抜けの所でメシ食ってんだよ」
今にもいぇーいと言うかのようなニカッとした顔で言ってきた。
「あっそ。誰にも邪魔されたくないから、この事は言わないでよね。じゃ、私は教室に戻るから」
「何それ。ふたりのヒミツってなんかトキメクんだけど!ねーねー、俺も明日からここ来ていい?」
どうしてこの男子はここまで私に執着するんだろう
「断固拒否。なんでそんなに私に執着するのよ。私は
1人が好きなの」
「うーん…好きだから?」
「は?」
「後、桃子っていつか誰にも言わずに1人でスって消えていきそうな感じ」
「!?」
真実を言い当てられたように感じて一瞬心がヒヤッとした。
「なんか何考えてるのか分かんないなーって。俺はそれを知りたくてさ」
「……うるさい後輩の黙らせ方をずっと考えてる」
私はそう言うと彼の顔を一瞬も見ることなく1人でに教室の扉を閉めて自分の教室に戻った。

それからずっと追いかけっこの毎日。
移動教室の時に
「桃子!」
体操着の私に
「桃ちゃ〜ん!」
更には、、
下駄箱で待ち伏せかましてからの
「桃!一緒に帰ろ〜!」

______負けた…
「何?何が望み?」
私はお昼休み、駿を呼び出して悔しいけど負けを認めた。
「望み?そんなのないけど」
「は?」
何も考えてなかったんかよ!じゃあ何の為に?、?
「うーん…じゃあ……どうして1人が好きなの??」
もうちょっとマシな質問はなかったのだろうか
「…………話せば長くなるから言わない」
「いいよいいよ!話してよ!話してくれないと、俺もう3年の教室まで毎時間行くかも」
困る!それは困る!!!!なんとしてでもやめて欲しい!!
くそ………