…さて。
イシュメル女王はどう出る?
「…サクメよ」
「はい」
何故か、シルナではなく、側近のサクメに声をかけた。
「お客人達を、城下町に案内してやってくれ」
えっ…。
「かしこまりました」
ちょ、かしこまりましたじゃなくて。
「ちょっと待ってくれ。俺達は、用が済んだらさっさと…」
この国から出ていくつもりだったのに。
「なに、そう焦ることはない。折角、遥々この島国までやって来たのじゃ」
イシュメル女王は扇で口元を隠し、呑気に微笑みながら言った。
「ゆるりと過ごして行けば良い」
「ゆるりと、って…そんな暇…」
「大事なお客人を、用が済むなり放り出したとあれば、わらわも一国の王として示しがつかんのじゃ。まぁ、暇潰しに付き合うと思うて」
「…」
そう言われちゃ、なかなか嫌だとは言えない。
けど、そんなことしてる場合じゃないのは分かっていた。
「いや…それでも、俺達はすぐに帰…」
「サクメよ。あとは頼むぞ」
「お任せください」
俺の訴えは無視され、早々に話を切り上げられてしまった。
…この時点で、俺は嫌な予感がしていた。
あるいは、すぐにイシュメル女王の真意に気づいて、強引にでも引き返すべきだったのかもしれない。
だが、俺達の状況はここから、坂を転げ落ちるように悪化していくのである。
イシュメル女王はどう出る?
「…サクメよ」
「はい」
何故か、シルナではなく、側近のサクメに声をかけた。
「お客人達を、城下町に案内してやってくれ」
えっ…。
「かしこまりました」
ちょ、かしこまりましたじゃなくて。
「ちょっと待ってくれ。俺達は、用が済んだらさっさと…」
この国から出ていくつもりだったのに。
「なに、そう焦ることはない。折角、遥々この島国までやって来たのじゃ」
イシュメル女王は扇で口元を隠し、呑気に微笑みながら言った。
「ゆるりと過ごして行けば良い」
「ゆるりと、って…そんな暇…」
「大事なお客人を、用が済むなり放り出したとあれば、わらわも一国の王として示しがつかんのじゃ。まぁ、暇潰しに付き合うと思うて」
「…」
そう言われちゃ、なかなか嫌だとは言えない。
けど、そんなことしてる場合じゃないのは分かっていた。
「いや…それでも、俺達はすぐに帰…」
「サクメよ。あとは頼むぞ」
「お任せください」
俺の訴えは無視され、早々に話を切り上げられてしまった。
…この時点で、俺は嫌な予感がしていた。
あるいは、すぐにイシュメル女王の真意に気づいて、強引にでも引き返すべきだったのかもしれない。
だが、俺達の状況はここから、坂を転げ落ちるように悪化していくのである。


