およそ二時間後。
俺とシルナは、再び王の間に呼び出された。
そこには、昨日はなかった豪奢なクリスタルのテーブルがあり。
イシュメル女王は、そのテーブルの前に座っていた。
…この人、よっぽどクリスタルが好きなんだな。
だからって、そのクリスタルのテーブルはどうかと思うが…。…実用性皆無なのでは?
だが、そんな失礼なことは言えないので。
「イシュメル女王…。お呼びいただき、ありがとうございます」
「なに。わらわも、おぬしらと話がしたかったのじゃ。…昨夜は客人に譲ってやったからのう」
…そうだったな。
「どうぞ」
シディ・サクメが俺達にもクリスタルの椅子を引いて、勧めてきた。
こんな落ち着かない椅子には座りたくない。と言うのが本音だが。
仕方ない。他に座るものないし。
座ってみると、クリスタルチェアは意外と座り心地が良くて、ちょっとびっくりした。
「…こうして同じ卓に着いて話をするのは、本当に久し振りじゃな。聖賢者殿」
イシュメル女王は扇で口元を隠し、シルナの目を真っ直ぐに見ながら言った。
「…そうですね。あれから、お互いに色々とありました」
「ふむ。まぁ、時の流れとはそんなものじゃ」
と言って。
「そんな堅苦しい話は良い。それよりも、何か飲み物はどうじゃ?菓子も用意させよう」
「…それは…」
「昨夜のパーティーでは、折角用意した菓子に手をつけなかったそうじゃな。どうした?遠慮しておるのか」
やめろって。
シルナが、また誘惑に負けたらどうするんだ。
しかし、さすがに今日は、シルナも誘惑には負けなかった。
「自分の国と思って、ゆるりとくつろいで行くと良い。王都の観光でも楽しんだらどうじゃ?」
「…」
「サクメにガイドを頼んでも良いぞ。おぬしらなら、何処にでも…」
「…おためごかしはやめにしましょう。イシュメル女王」
シルナははっきりと、そしてきっぱりと言った。
「キルディリア魔王国は今、戦時中なんでしょう。アーリヤット皇国に宣戦布告したと聞きました」
「…」
そう、それだ。
まずはその話をしなくては。
よく言ったぞ。それでこそシルナだ。
シルナだって、能天気に見えるけど、実際能天気な奴だけど、やる時はやるんだぞ。…一応。
「あっ…。羽久がまた、私に失礼なことを考えてる気が…」
「良いから」
話の腰を折るんじゃねぇよ。続けろ。
「…話を戻すとして、あなたがルーデュニア聖王国に、アーリヤット皇国との戦争の協力を申し出たと、フユリ様に聞きました」
「…ふむ」
「そして、私を特使としてキルディリア魔王国に招待したいと。…そうですよね?」
「いかにも」
良かった。自分の言ったこと、忘れてはいないようだな。
俺とシルナは、再び王の間に呼び出された。
そこには、昨日はなかった豪奢なクリスタルのテーブルがあり。
イシュメル女王は、そのテーブルの前に座っていた。
…この人、よっぽどクリスタルが好きなんだな。
だからって、そのクリスタルのテーブルはどうかと思うが…。…実用性皆無なのでは?
だが、そんな失礼なことは言えないので。
「イシュメル女王…。お呼びいただき、ありがとうございます」
「なに。わらわも、おぬしらと話がしたかったのじゃ。…昨夜は客人に譲ってやったからのう」
…そうだったな。
「どうぞ」
シディ・サクメが俺達にもクリスタルの椅子を引いて、勧めてきた。
こんな落ち着かない椅子には座りたくない。と言うのが本音だが。
仕方ない。他に座るものないし。
座ってみると、クリスタルチェアは意外と座り心地が良くて、ちょっとびっくりした。
「…こうして同じ卓に着いて話をするのは、本当に久し振りじゃな。聖賢者殿」
イシュメル女王は扇で口元を隠し、シルナの目を真っ直ぐに見ながら言った。
「…そうですね。あれから、お互いに色々とありました」
「ふむ。まぁ、時の流れとはそんなものじゃ」
と言って。
「そんな堅苦しい話は良い。それよりも、何か飲み物はどうじゃ?菓子も用意させよう」
「…それは…」
「昨夜のパーティーでは、折角用意した菓子に手をつけなかったそうじゃな。どうした?遠慮しておるのか」
やめろって。
シルナが、また誘惑に負けたらどうするんだ。
しかし、さすがに今日は、シルナも誘惑には負けなかった。
「自分の国と思って、ゆるりとくつろいで行くと良い。王都の観光でも楽しんだらどうじゃ?」
「…」
「サクメにガイドを頼んでも良いぞ。おぬしらなら、何処にでも…」
「…おためごかしはやめにしましょう。イシュメル女王」
シルナははっきりと、そしてきっぱりと言った。
「キルディリア魔王国は今、戦時中なんでしょう。アーリヤット皇国に宣戦布告したと聞きました」
「…」
そう、それだ。
まずはその話をしなくては。
よく言ったぞ。それでこそシルナだ。
シルナだって、能天気に見えるけど、実際能天気な奴だけど、やる時はやるんだぞ。…一応。
「あっ…。羽久がまた、私に失礼なことを考えてる気が…」
「良いから」
話の腰を折るんじゃねぇよ。続けろ。
「…話を戻すとして、あなたがルーデュニア聖王国に、アーリヤット皇国との戦争の協力を申し出たと、フユリ様に聞きました」
「…ふむ」
「そして、私を特使としてキルディリア魔王国に招待したいと。…そうですよね?」
「いかにも」
良かった。自分の言ったこと、忘れてはいないようだな。


