それなのに、イシュメル女王は。
「今宵はみな、思う存分聖賢者殿と話をすると良い」
なんて、お客人達に言った。
おいおい…。シルナは芸能人か何かか?
「そうじゃ、聖賢者殿は甘いものがお好きじゃったな」
「え?」
イシュメル女王が、シルナを振り向いて言った。
「ささやかではあるが、我が国名産の菓子をいくつか用意させた。好きに食べると良い」
「こちらに」
「…!」
サクメは、お洒落なアフタヌーンティーで使うような、大きなケーキスタンドを持ってきた。
三段にも及ぶケーキスタンドには、たくさんの種類の美味しそうな菓子が並んでいた。
客室の冷蔵庫の中にもあったような、色とりどりの美味しそうなお菓子。
シルナの好きなチョコ菓子は勿論、洒落た練り切りやら、カラフルな水羊羹、フルーツ大福など。
見ているだけでもお洒落な和菓子の数々が。
これには、シルナも目を見開いていた。
「お、美味しそう…!」
あっという間に懐柔されそうになっているシルナ。
駄目だ。砂糖の誘惑を前に、シルナはあまりにも弱過ぎる。
思わず手を触れそうになったところを、俺はゲシッ、とシルナの足を踏みつけた。
「いたっ!」
「おい、落ち着けシルナ」
「…っ」
向こうの良いように乗せられてどうする。
「さぁ、遠慮するな。他のみなも」
と、イシュメル女王は会場にいる人々に言った。
「今宵は無礼講じゃ。みな、思う存分楽しむと良い」
…だってさ。寛大な女王様だ。
…魔導師に対しては、だが。
「今宵はみな、思う存分聖賢者殿と話をすると良い」
なんて、お客人達に言った。
おいおい…。シルナは芸能人か何かか?
「そうじゃ、聖賢者殿は甘いものがお好きじゃったな」
「え?」
イシュメル女王が、シルナを振り向いて言った。
「ささやかではあるが、我が国名産の菓子をいくつか用意させた。好きに食べると良い」
「こちらに」
「…!」
サクメは、お洒落なアフタヌーンティーで使うような、大きなケーキスタンドを持ってきた。
三段にも及ぶケーキスタンドには、たくさんの種類の美味しそうな菓子が並んでいた。
客室の冷蔵庫の中にもあったような、色とりどりの美味しそうなお菓子。
シルナの好きなチョコ菓子は勿論、洒落た練り切りやら、カラフルな水羊羹、フルーツ大福など。
見ているだけでもお洒落な和菓子の数々が。
これには、シルナも目を見開いていた。
「お、美味しそう…!」
あっという間に懐柔されそうになっているシルナ。
駄目だ。砂糖の誘惑を前に、シルナはあまりにも弱過ぎる。
思わず手を触れそうになったところを、俺はゲシッ、とシルナの足を踏みつけた。
「いたっ!」
「おい、落ち着けシルナ」
「…っ」
向こうの良いように乗せられてどうする。
「さぁ、遠慮するな。他のみなも」
と、イシュメル女王は会場にいる人々に言った。
「今宵は無礼講じゃ。みな、思う存分楽しむと良い」
…だってさ。寛大な女王様だ。
…魔導師に対しては、だが。


