めちゃくちゃ聞き覚えのある魔法なんだけど。
読心魔法って…。…ナジュの十八番魔法。
「えっ…じ、じゃあもしかして…今も…」
ナジュみたいに、今も俺とシルナの心の中を覗いているんじゃ、
「いえいえ、まさか。こんな騒がしいところでは、読心魔法なんて使えませんよ」
…えっ。
「あの魔法を使う時は、静かな部屋で落ち着いて…一対一になって行わなくては」
「…あ…」
そう言われて思い出した。
そうだ。前にシルナが言ってたっけ。
読心魔法っていうのは、本来そういうものなのだ。
部屋の中で被験者と一対一になって、しばらく落ち着いて、精神統一して、じっくりと読心魔法を使うことに集中して…。
そしてようやく、相手の心の表層がちらっと見える…程度が、本来の読心魔法。
ナジュみたいに、目の前にいる相手が今考えていることをすぐさま見破る、なんて芸当は出来ない。
ナジュは本当…息をするように読んでくるからな。
あれが異常…って言うか、ナジュが特別なだけで。
他の読心魔法使いは、これくらいが普通なんだっけ…。
駄目だな。読心魔法と言えばナジュのアレで慣れてるから、どうも感覚が麻痺している。
…すると。
「…そういえば、あなた方が運営しているイーニシュフェルト魔導学院の教員にも、読心魔法の使い手がいるそうですな」
ドキッ、とした。
…そう、今まさに、その教員のことを考えていた。
「そ…それは…。…いますけど…」
でも…どうしてそのことを。
「いやぁ、是非お会いしてみたいものですな。きっとお二人と同じく、優秀な魔導師なんでしょうなぁ」
優秀どころか…。…不死身だけど。
やめた方が良いぞ。ナジュと比べると、自分の読心魔法のレベルの低さに絶望して、二度とその魔法、使えなくなりそう。
…すると。
「こんばんは、シルナ様。羽久様」
今度は、ドレス姿のご婦人が声をかけてきた。
シックな青いドレスに、青い髪飾りをつけている。
どうせならネックレスも青にすれば良いのに、ネックレスの代わりに、金色のカードがぶら下がっていた。
…このご婦人も…魔導師。
しかも、とても優秀な…。
「こ、こんばんは…」
「会えて光栄ですわ。ずっとお話してみたかったんです」
「そ…そうですか…」
…この人は…どんな魔法を使うんだろう?
失礼かもしれないけど、つい気になってしまった。
「え、えぇっと…。失礼ですが、あなたはどんな魔法を…?」
「私は、実は召喚魔導師なんです」
「あ…そうなんですね…」
召喚魔導師と言うと…吐月みたいな。
「ルーデュニア聖王国にも、召喚魔導師はいるのでしょう?」
「えぇ…。まぁ」
「是非会ってみたいですわ。きっと優秀なんでしょうね」
そうだな。吐月は優秀だぞ。
読心魔法って…。…ナジュの十八番魔法。
「えっ…じ、じゃあもしかして…今も…」
ナジュみたいに、今も俺とシルナの心の中を覗いているんじゃ、
「いえいえ、まさか。こんな騒がしいところでは、読心魔法なんて使えませんよ」
…えっ。
「あの魔法を使う時は、静かな部屋で落ち着いて…一対一になって行わなくては」
「…あ…」
そう言われて思い出した。
そうだ。前にシルナが言ってたっけ。
読心魔法っていうのは、本来そういうものなのだ。
部屋の中で被験者と一対一になって、しばらく落ち着いて、精神統一して、じっくりと読心魔法を使うことに集中して…。
そしてようやく、相手の心の表層がちらっと見える…程度が、本来の読心魔法。
ナジュみたいに、目の前にいる相手が今考えていることをすぐさま見破る、なんて芸当は出来ない。
ナジュは本当…息をするように読んでくるからな。
あれが異常…って言うか、ナジュが特別なだけで。
他の読心魔法使いは、これくらいが普通なんだっけ…。
駄目だな。読心魔法と言えばナジュのアレで慣れてるから、どうも感覚が麻痺している。
…すると。
「…そういえば、あなた方が運営しているイーニシュフェルト魔導学院の教員にも、読心魔法の使い手がいるそうですな」
ドキッ、とした。
…そう、今まさに、その教員のことを考えていた。
「そ…それは…。…いますけど…」
でも…どうしてそのことを。
「いやぁ、是非お会いしてみたいものですな。きっとお二人と同じく、優秀な魔導師なんでしょうなぁ」
優秀どころか…。…不死身だけど。
やめた方が良いぞ。ナジュと比べると、自分の読心魔法のレベルの低さに絶望して、二度とその魔法、使えなくなりそう。
…すると。
「こんばんは、シルナ様。羽久様」
今度は、ドレス姿のご婦人が声をかけてきた。
シックな青いドレスに、青い髪飾りをつけている。
どうせならネックレスも青にすれば良いのに、ネックレスの代わりに、金色のカードがぶら下がっていた。
…このご婦人も…魔導師。
しかも、とても優秀な…。
「こ、こんばんは…」
「会えて光栄ですわ。ずっとお話してみたかったんです」
「そ…そうですか…」
…この人は…どんな魔法を使うんだろう?
失礼かもしれないけど、つい気になってしまった。
「え、えぇっと…。失礼ですが、あなたはどんな魔法を…?」
「私は、実は召喚魔導師なんです」
「あ…そうなんですね…」
召喚魔導師と言うと…吐月みたいな。
「ルーデュニア聖王国にも、召喚魔導師はいるのでしょう?」
「えぇ…。まぁ」
「是非会ってみたいですわ。きっと優秀なんでしょうね」
そうだな。吐月は優秀だぞ。


