落ち着かない部屋で、落ち着かない時間を過ごし。
やがて、再びシディ・サクメが俺達のもとにやって来た。
パーティーの準備が整ったから、会場に来て欲しいとのことだった。
「…うわぁ…」
俺はその会場を見て、思わず感嘆の声をあげてしまった。
連れて行かれた大広間は、ルーデュニア聖王国の宮殿にあるそれよりも、一回り以上大きくて。
これまた女王の趣味なのか、あちこちにクリスタルの装飾が施されていた。
特に、天井に吊り下げられた巨大なクリスタルのシャンデリア。
これまで見たシャンデリアの中で一番大きく、そして一番豪華だった。
一体いくら注ぎ込まれているのか…。と野暮なことを考えてしまうのは、俺が貧乏性なんだろうな。
会場の中には、美しくドレスアップした老若男女が集っていた。
そして、俺とシルナが会場に足を踏み入れるなり。
「皆様。こちらのお二人は、本日の主役でございます」
シディ・サクメが、大きな声でそう宣言した。
会場にいる美しい老若男女が、さっ、とこちらを向いた。
ちょっ…。
「彼らはルーデュニア聖王国から来た特別大使。聖賢者シルナ・エインリー様と、その右腕たる時魔導師、羽久・グラスフィア様です」
サクメが紹介すると、会場の中では「おぉ」と感嘆の声があがった。
「ようこそ、キルディリア魔王国へ。皆様、拍手でお迎えください」
結婚式かよ、と思ったが。
そんな冷静なツッコミを入れる間もなく。
サクメが余計な紹介をしたものだから、会場の老若男女はこちらを向き、万雷の拍手で迎えてくれた。
ちょ、やめろって。
注目されていることに慣れていない俺は、思わずたじろいでしまった。
シルナでさえ、目を白黒させていた。
何だか大層なものになった気分だが、シルナはともかく俺は、全然大したものじゃないから。
シルナの付き添いみたいなものだから。拍手するのやめてくれって。
「さぁ、どうぞお二人共」
「えっ…」
シディ・サクメは笑顔で、会場を手で指した。
「ここにいる人々は全員、お二人を歓迎する為に集まったのです」
「…」
「どうか、心ゆくまでお楽しみください」
…お楽しみください、って言われても。
こんな注目されてたんじゃ、さながら針の筵。
とてもじゃないけど、お楽しみ出来る雰囲気じゃないのだが…?
やがて、再びシディ・サクメが俺達のもとにやって来た。
パーティーの準備が整ったから、会場に来て欲しいとのことだった。
「…うわぁ…」
俺はその会場を見て、思わず感嘆の声をあげてしまった。
連れて行かれた大広間は、ルーデュニア聖王国の宮殿にあるそれよりも、一回り以上大きくて。
これまた女王の趣味なのか、あちこちにクリスタルの装飾が施されていた。
特に、天井に吊り下げられた巨大なクリスタルのシャンデリア。
これまで見たシャンデリアの中で一番大きく、そして一番豪華だった。
一体いくら注ぎ込まれているのか…。と野暮なことを考えてしまうのは、俺が貧乏性なんだろうな。
会場の中には、美しくドレスアップした老若男女が集っていた。
そして、俺とシルナが会場に足を踏み入れるなり。
「皆様。こちらのお二人は、本日の主役でございます」
シディ・サクメが、大きな声でそう宣言した。
会場にいる美しい老若男女が、さっ、とこちらを向いた。
ちょっ…。
「彼らはルーデュニア聖王国から来た特別大使。聖賢者シルナ・エインリー様と、その右腕たる時魔導師、羽久・グラスフィア様です」
サクメが紹介すると、会場の中では「おぉ」と感嘆の声があがった。
「ようこそ、キルディリア魔王国へ。皆様、拍手でお迎えください」
結婚式かよ、と思ったが。
そんな冷静なツッコミを入れる間もなく。
サクメが余計な紹介をしたものだから、会場の老若男女はこちらを向き、万雷の拍手で迎えてくれた。
ちょ、やめろって。
注目されていることに慣れていない俺は、思わずたじろいでしまった。
シルナでさえ、目を白黒させていた。
何だか大層なものになった気分だが、シルナはともかく俺は、全然大したものじゃないから。
シルナの付き添いみたいなものだから。拍手するのやめてくれって。
「さぁ、どうぞお二人共」
「えっ…」
シディ・サクメは笑顔で、会場を手で指した。
「ここにいる人々は全員、お二人を歓迎する為に集まったのです」
「…」
「どうか、心ゆくまでお楽しみください」
…お楽しみください、って言われても。
こんな注目されてたんじゃ、さながら針の筵。
とてもじゃないけど、お楽しみ出来る雰囲気じゃないのだが…?


