「…それにしても」
と、イシュメル女王は言った。
「おぬしら、列車を使ってファニレスまで来たそうじゃの」
…やっぱり、知ってたのか。
ってことは、列車に乗ってた時点で、女王側は俺達の足取りを掴んでいたのだ。
「我が国に来ることを事前に伝えてくれれば、港町まで迎えをやらせたものを…。黙って来るとは、水臭いではないか」
「…それは…。…申し訳ありません」
「まぁ良い。代わりと言ってはなんじゃが、今夜は大広間で、おぬしらの歓迎パーティーを用意しておる」
か…歓迎パーティーだと?
そこまでされると思っていなかった俺はとシルナは、驚いて互いに顔を見合わせた。
「いえ、そんな…。我々は、フユリ女王の使いとしてこの国に来たのであって…」
楽しくパーティーに興じる為に来たのではない。
と、言外に伝えようとしたのだが…。
「遠慮するでない。大事な賓客じゃ。もてなさねば、我が国の威厳に関わる。…サクメよ」
「は」
「お客人を部屋に案内するのじゃ。長旅でお疲れであろう。歓迎パーティーまでの時間、ゆっくり休ませてやるのじゃ」
「かしこまりました」
ちょ…。…勝手に。
さっさと肝心な話を済ませて、さっさとこの国を出ていくつもりだったのに。
「シルナ様、羽久様、こちらに」
シディ・サクメが俺達を促した。
…でも…。
なおも躊躇う俺に、シルナが小声で話しかけてきた。
「…羽久」
「…!シルナ…」
「ここは、一旦堪えて」
「…。…分かったよ」
何から何まで、イシュメル女王のペースに乗せられているようで気に食わない。
しかし、今は素直に乗ってやるよ。
と、イシュメル女王は言った。
「おぬしら、列車を使ってファニレスまで来たそうじゃの」
…やっぱり、知ってたのか。
ってことは、列車に乗ってた時点で、女王側は俺達の足取りを掴んでいたのだ。
「我が国に来ることを事前に伝えてくれれば、港町まで迎えをやらせたものを…。黙って来るとは、水臭いではないか」
「…それは…。…申し訳ありません」
「まぁ良い。代わりと言ってはなんじゃが、今夜は大広間で、おぬしらの歓迎パーティーを用意しておる」
か…歓迎パーティーだと?
そこまでされると思っていなかった俺はとシルナは、驚いて互いに顔を見合わせた。
「いえ、そんな…。我々は、フユリ女王の使いとしてこの国に来たのであって…」
楽しくパーティーに興じる為に来たのではない。
と、言外に伝えようとしたのだが…。
「遠慮するでない。大事な賓客じゃ。もてなさねば、我が国の威厳に関わる。…サクメよ」
「は」
「お客人を部屋に案内するのじゃ。長旅でお疲れであろう。歓迎パーティーまでの時間、ゆっくり休ませてやるのじゃ」
「かしこまりました」
ちょ…。…勝手に。
さっさと肝心な話を済ませて、さっさとこの国を出ていくつもりだったのに。
「シルナ様、羽久様、こちらに」
シディ・サクメが俺達を促した。
…でも…。
なおも躊躇う俺に、シルナが小声で話しかけてきた。
「…羽久」
「…!シルナ…」
「ここは、一旦堪えて」
「…。…分かったよ」
何から何まで、イシュメル女王のペースに乗せられているようで気に食わない。
しかし、今は素直に乗ってやるよ。


